ある朝、小鳥の異変に気付いた私。

餌を食べようとするんだけど食べられない。
口に入れると吐き気がして飲み込めない。

すぐに病院へ連れて行きました。

肝臓の症状が悪化して、糞の中の尿酸部分の色もおかしくなってきました。

「今なら入院治療で回復する可能性がありますが、明日、明後日となれば手遅れになる可能性が高くなります。」

先生のこの言葉で入院を決めました。

小鳥を病院に残して、からっぽになった鳥篭を持って帰る時はなんとも言えない気持ちになりました。

それは小鳥自身も同じ。
意味もわからず、いきなり私がいなくなって知らない所に放置されてどんなに怖くて寂しかったでしょう。

翌日から毎日私の病院通いが始まりました。

わずか数十分の面会の為です。

入院してからはもちろん餌は食べず、毎日強制給餌と点滴です。

面会は診察室で行われるんだけど、病室状態のプラスチックケースから出すことはできません。
プラスチックケースに指を付けると内側からケース越しに指をつっついてきます。

頑張れとごめんねを何度も繰り返して私は応援することしかできません。

数日たつと、私が面会に来る時間帯がわかるようになった小鳥。

先生によると面会の時間が近づくと元気になるといいます。

面会中は目をしっかりあけて、必死で私にアピールする為にプラスチックケースの中で動き回ります。
そして私が席を立つと身体いっぱいで「いかないで~!」って訴えかけてくる。

面会が終わって私が帰ると一気に様子が変わって、元気がなくなってしまうそうです。

そんな話を聞くと用事がある日も、雪が降る寒い日も、私は小鳥に会いに行かずにはいられませんでした。

一日たった数十分。
その時間を楽しみにしている私と小鳥。

そのうち私が面会に行くと、入院室から面会の為の診察室へ運ばれる途中から大きな声で鳴くようにまでなりました。

その声は待合室で待っている私にも聞こえてきます。

今から私に会える事がちゃんとわかっているんだ。
今からここに入ってくるであろう私を呼んでいるんだ。

これほどまでに小鳥との絆の深さを思い知ったことはありませんでした。

もともとラブバードと言われるぐらい愛情深いコザクラインコ。
1羽飼いした場合、その強い愛情は飼い主に向けられるといいます。
好きな人を一人だけ決めて、強い愛情をその人に向ける。
それがコザクラインコです。

それは知っていたけれどここまでになるとは・・・。


私にはいろんな世界がある。
友達もたくさんいる。
でもこの子には私しかいない。
私が守ってあげなければならない。
この子の一生をどういうものにするのかは私次第なんだ。

初めてそう気付いたのがこの時でした。

人間と小鳥の間にも深い絆は存在します。




このアーティクルの元記事はこちらです。


小鳥の話・小鳥との絆/「ペット介護・最期のときまで向き合いたい」
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